「信用」と「信頼」の違いってご存じですか?さてお客さんはどちらを求めているのでしょう?
「信用」と「信頼」
この2つ、似ているようで微妙に意味が違うことをご存じですか?
個人サロンやフリーランスとして仕事をしていると、つい「信用さえあれば大丈夫」と思いがちですが、実はお客さんが本当に求めているのは「信頼」の方なんです。
信用とは約束を守ること
まず「信用」
信用は、簡単に言うと“約束を守ること”です。
時間を守る、料金を間違えない、言ったことをやる。
こういう基本的なことができて初めて「信用」が生まれます。
たとえば、予約時間に遅れずに施術を行う、料金の説明を間違えない、納期を守る。
これができなければ、お客さんはあなたを信用することができません。
信用は数字で測れる要素も多く、誰でも努力すれば作ることができます。
信頼とは
安心して任せられること
一方、「信頼」は少し深い意味を持っています。
信頼は“安心して任せられる状態”のこと。
ただルールを守るだけではなく、お客さんが心から「この人に任せたい」と思える関係を作ることです。
信頼を得るには、誠実さだけでなく、相手の気持ちや状況に寄り添うことが大切です。
「この人なら、自分の希望や悩みを分かってくれる」
「ここなら自分に合った提案をしてくれる」
そんな感覚が生まれたとき、お客さんは信頼を感じます。
信用だけでは足りない理由
個人サロンやフリーランスの現場では、信用だけでは不十分なことが多いです。
もちろん、約束を守ることは大前提ですが、それだけでは「もう一度来たい」「他の人にも紹介したい」という気持ちにはなりません。
たとえば、施術の時間を守って料金も間違えなかったとしても、
・なんとなく対応が淡泊
・お客さんの気持ちに寄り添った提案がない
こんな場合、信用はあっても信頼は生まれません。
信頼がなければ、リピートや紹介につながりにくいのです。
信頼を作るには
日々の小さな積み重ね
では、どうやって信頼を作るのか。
ポイントは、日々の小さな積み重ねです。
- 相手の話をちゃんと聞く
- 気づいたことをさりげなく提案する
- 施術後にちょっとしたメッセージを添える
- 不安や疑問にはすぐ答える
こうした行動は、すぐに数字には現れません。
でも、お客さんにとっては「この人は自分のことを理解してくれる」と感じる瞬間であり、信頼を積み上げるチャンスです。
信用を土台に信頼を築く
大切なのは、信用と信頼は別物だけど、信用があるから信頼が生まれるということです。
信用という土台がない状態で信頼を求めても、なかなか得られません。
だからまずは、基本をしっかり守ること。
時間、料金、約束を守ること。
その上で、信頼を積み上げる工夫をしていくことが大切です。
信頼はリピートや
紹介につながる
個人サロンやフリーランスは、広告やSNSだけで集客するよりも、信頼による口コミやリピートの方が強い場合が多いです。
「この人なら安心」「ここなら大丈夫」という信頼があると、お客さんは自然にリピートしますし、紹介もしてくれます。
逆に信用だけだと、必要最低限の対応はしてくれるけれど、熱意や思いが伝わりにくい。
信頼を作ることは、売上や集客にも直結するんです。
信用と信頼を意識した
日常の工夫
ここで少し具体的な工夫を。
- メッセージの返信は迅速に分かりやすくする
- 施術前に希望や不安をしっかり聞く
- 「こうするともっと良くなる」と一歩踏み込んだ提案をする
- 小さな感謝を言葉や手紙で伝える
こうした積み重ねが、お客さんに「この人を信頼したい」と思わせたりします。
信頼はあなた自身の
態度から生まれる
最終的には、信頼は“あなた自身の態度”から生まれます。
誠実であること、相手のことを考えること、そして自分が楽しみながら仕事をしていること。
楽しんでいる人の姿は伝わります。
施術やサービスを通して、お客さんに安心感や心地よさを提供できれば、信頼は自然と生まれます。
最後に
信用と信頼、この2つの違いを意識するだけで、商売の見え方は大きく変わります。
信用は最低限の土台。
信頼はその上に積み上げるもの。
お客さんは、信用だけでなく、信頼を求めています。
そして、信頼を積み上げられる人こそ、長く選ばれ続ける存在になれます。
日々の小さな行動で信頼を作り、数字や売上だけではなく、心から喜ばれる商売を目指してみてください。

